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うつ病の症状

境界性人格障害について

心の病気の中には、うつ病とよく似ている病気があります。医師は診断にあたっては、うつ病なのか他の心の病気なのか、慎重に判断することになります。うつ病と症状が似た病気である境界性人格障害について紹介します。

境界性人格障害の症状

境界性人格障害
性格の偏りが大きく、対人関係や社会に不適応をきたしやすく、しかもそれが長く続くようなケースを「 人格障害」と呼びます。
人格障害にはさまざまなタイプがありますが、「 境界性人格障害」と呼ばれるタイプが最近多くなったといわれ、注目されています。思春期から青年期に始まることがほとんどで、どちらかというと女性に多くみられるようです。境界性人格障害の主な特徴は以下のようなものがあります。

●自分の大切な人に見捨てられるのではないかという不安をいつも持っている。そのため、なりふりかまわない努力をする
●対人関係が不安定で、同じ人に対して過剰な理想化をしたかと思うと、ささいなことをきっかけに過小評価をしたりと、両極端の間を大きく揺れ動く。そのためよい人間関係をつくることが困難になる
●自己破壊的な衝動的行動をとりやすくなる。たとえば無謀な運転、万引き、過度な飲酒、不特定多数とのセックス、薬物の依存など。また、何度となく手首を切る(いわゆるリストカット)など自傷行為を繰り返したり、自殺を企てたりする
●情緒が不安定で、急にいらいらしたり、うつ状態になったりする。しばしばうつ状態になるため、うつ病との区別がむずかしくなる


以上のように、境界性人格障害の人の態度は、まわりの人々を巻き込んでしまうことが多く、そのために家族はもとより、担当医師までもが振り回されることがあります。治療は精神療法が中心で、薬は抗うつ薬などが補助的に使われます。

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