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うつ病の症状

うつ病の分類

うつ病は、いろいろな角度から分類れています。ここでは、さらに理解を深めるために、うつ病の分類について知っておきましょう。

ひとりでに起きる「内因性うつ病」

ひとりでに起きる「内因性うつ病」
うつ病にはいくつかのタイプがあり、その中でも、いわゆる典型的なうつ病といわれるのが「 内因性うつ病」と呼ばれるものです。内因性うつ病の場合、ストレスが引き金になることもありますが、さしたる原因もないのに「最近、だるくて出勤したくない」「何をするのもおっくう」といった症状に悩み、うつ病だとは気づきにくいのが特徴です。
それが受診を遅らせる原因にもなっています。「だるい」「おっくう」という、なんとも抽象的ともいえる症状なので「何科にかかったらよいのかわからない」ということが多いのも現状です。また、内因性うつ病には「軽症うつ病」のがあり、表面的な様子や会話では、うつ病になっているという感じがしないこともあり、受診が遅れる原因にもなっています。

主に3つの側面から分類される

うつ病はさまざまな角度から分類されて考えられ、どのように分類するのかは専門家の間で良く議論されています。ここでは代表的な「原因による分類」「症状による分類」「重症度による分類」を紹介します。

原因による分類

身体因性⇒たとえば脳梗塞など、脳や身体の器質的な病気が原因で発症するもので、うつ病の原因としては最もわかりやすい分類です。
内因性⇒これといった、はっきりした原因はなく、脳神経細胞の神経伝達機能障害が主な原因とされています。
心因性⇒別名、神経症性、反応性などともいわれ、なんらかの心因(ストレス因)が契機になって発症するとされています。

症状による分類

症状や経過の現れ方(病相)による分類で、抑うつ状態だけ(あるいは躁状態のみ)が現れる場合を単極性、抑うつ状態と、異常にテンションの高い躁状態の両方の病相が現れる場合を双極性と呼んでいます。双極性の場合、抑うつ状態と躁状態が短期間(数日)から長期間(数年)で交互に現れる場合があり、長期的に経過を観察してみなければ診断がつかない場合もあります。

重症度による分類

要するに、重いうつ病か、軽いうつ病か、による分類ですが、うつ病は、症状が重い、軽いというだけでなく、診断分類上さまざまな難しい問題を含んでいます。何をもって重症か軽症かを判別しているかが、病態そのものの性質を決定してくるからです。
「軽症うつ病」も、最近増えているといわれ、これは外来通院のみで診療が可能で、日常生活への支障がそれほど強くないうつ病をさしています。しかし、軽症だからといって放
っておいてよいというものではなく、放置すれば重いうつ病に進行します。治療が必要であることは、いうまでもありません。このように、うつ病にはいろいろな分類の仕方がありますが、時代とともにそのとらえ万も変化してきています。

軽症うつ病

日常生活への支障は少なく、自殺念虜も少ないため通院で治療できる。うつ病の症状がすべて出ないことも

中等度~重症

うつ病⇒日常生活への支障がまったくできない、自殺傾向が強いなど

神経症性うつ病

[抑うつ性神経症]ともいう。はっきりしたうつ病の症状は出ないが、抑うつ症状が数か月~2年ぐらい続く

精神病性うつ病

妄想や幻聴など、精神病症状を伴い、治り難い

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